シャガールの残した作品は

美術には一向に詳しくない私ですが、シャガールという名前くらいは聞いたことがあります。
有名な画家として必ず名前が挙がってくるのですが、どれがシャガールの絵かと聞かれても、おそらくわからないだろうと思います。
マルクシャガールは、その生涯のうちでベラという女性をひたむきに愛したのだそうです。
そのため、彼の作品にはベラその人が、そしてベラを思わせる女性が描かれています。
彼の作品の多くに愛や結婚など、愛し合う二人が描かれているのも、彼が生涯忘れることのなかったベラへの思いが、常にキャンバスに向けられていたのでしょう。
古今東西、有名な画家が描く絵には、絵心のない者にはまったくその価値がわからないものもおおいのですが、シャガールの絵は非常にわかりやすく、また美しいと感じます。
色彩の魔術師と呼ばれたシャガールの絵は、青や緑など暗くなりがちな色合いを使った作品でさえ、どこか澄み切った美しさが漂います。
そんなシャガールの作品ですから、明るい色合いで描かれた作品は目を奪われるほどの鮮やかな美しさがあります。
これこそ愛の力が込められた作品であり、そこにはどれだけ時間が流れても失われることのない、本物の愛情が感じられます。
多くの有名な画家が存在しますが、絵心のない人にもぞんぶんにその絵の美しさを伝えることができるシャガールの作品は、入門編としても鑑賞するにしても、満足のいく作品であることは間違いないのではと思います。