シャガールという画家

どちらかといえば絵にあまり関心がなく、そのため絵への造詣が深くない私としては、シャガールという画家についてほとんど知識がありません。
けれど、有名な絵画展が開催されるとき、その名前を聞く機会はかなりあるので、彼が残した作品が優れたものであったのだろうということは、簡単に推測がつきます。
そこで、シャガールがどのような作品を描いた人なのか、少し調べてみたくなってきました。
画家というと、奇天烈な絵を描く人ほど強いインパクトを与え、強烈な印象を残してしまうことから、シャガールも凡人には理解できない絵を描いた画家ではないかというイメージがありました。
おそらくこれは強烈な印象を残した画家の影響によるものだと思われますが、実際にシャガールの絵を見てみると、あまりにもわかりやすく、そして美しく描かれているのに驚きました。
そしてシャガールその人を見ても、実に温和で穏やかそうでしたので、またまたびっくりです。
けれど、シャガールを知ってから作品を見ると、確かにこの人の手からこういった作品が生まれてくるということに、素直に納得できました。
こんなに穏やかそうな雰囲気のシャガールだからこそ、このような美しい色合いで、そしてやさしいタッチで、愛や結婚などのテーマを描けるのだろうと思えたからです。
一人の女性を生涯愛し続けたシャガールだったから、後世の人々に時がたっても色あせない感動を与える絵画を描くことができたのだと思うと、感動してしまいます。