世界的に有名な画家であるマルク・シャガールは、ロシア系ユダヤ人の画家です。
可愛らしい動物や花束などの色彩豊かな作品は、彼が亡くなってからも未だ多くの人たちから愛されています。
彼の作品には、鳥やロバやバイオリン弾きなどが頻繁に登場しますが、これらのモチーフは彼の故郷であるロシア系ユダヤ居住区での思い出が元になっているのです。
彼にとって永久的に帰ることが出来なくなってしまった故郷の思い出は非常に大切なものであったため、一生涯にわたって描き続けることになったのです。
緑色をした顔の人物や、逆さまになった人物が登場する彼の作品は、奇妙で理解しがたい思われることもあるようです。
このような作品は不思議なように感じられるかもしれませんが、シャガールは故郷の言葉であるイディッシュ語で描いているのです。
例えば、緑色の顔は深い祈りをささげた後の心理状態を表現した言葉です。
このようにシャガールは、故郷の言葉を絵画に取り入れて多くの作品を生み出したのです。