人となりなどを知るとさらに愛着が湧くシャガール

シャガールの色づかいが好きだという方は多く、女性に人気の画家です。
やさしげな人物や生き物など、描かれている物に対する限りない愛情を感じ取る方も多く、それが人気の理由ともなっています。
JPOPなどの歌詞にも取り上げられるほど有名な画家ですが、どのような人生を送ったのかをご存知の方はあまり多くはありません。
シャガールは、1887年7月7日、現在のロシアに生を受けました。
7が3つ付く生年月日はとても縁起が良さそうですが、彼の人生はそれほど幸運に満ちたものではありませんでした。
ロシアに生を受けたといってもユダヤ系だったため、ナチスの迫害を恐れてアメリカに亡命しなければならなかったのです。
しかも、戦争が終わる直前、最愛の妻ベラ・ローゼンフェルトに先立たれてしまいます。
戦争後、パリに戻り、フランスに永住することを決めました。
戦争前後、素晴らしい作品を残した彼はかなりの多作で知られています。
もしかしたら、その多作さは妻がいない寂しさを創作することで紛らせていたのかもしれません。