シャガールはロシア出身の画家で、国内の美術学校で絵画を学んだ後にフランスに渡って本格的に芸術活動を始めました。
その作風にはピカソのはじめたキュビズムの影響が強く見られますが、ピカソは暗い色調の絵が多かった一方で、この画家は比較的明るい色調の絵が多く、インテリアとして飾ることで部屋の雰囲気も明るくなるのが特徴です。
そのため、現在でもリトグラフを買い求める人が多くいる人気画家の1人となっています。
シャガールは愛をテーマとした作品を数多く残したことでも知られています。
1915年に結婚した妻のベラをモチーフとした作品を生涯にわたって制作しており、また、ベラの死後は再婚したフランス人女性のブロツキーをモデルに日曜日などの作品を残しています。
人だけでなく故郷に対する愛情を絵画とした作品も多く、エコール・ド・パリと呼ばれる芸術家の1人としても有名です。
晩年はキャンバスだけでなく舞台背景や建築物などの作品も数多く手掛けるようになっていきます。
有名なオペラ座の天井画はシャガールによる手で描かれていることはよく知られていますし、バレエのアレコの背景画の中のいつくかは日本の青森県立美術館でも見ることができます。