日本の絵画は鑑賞する絵画であり、西洋の絵画は読み解く絵画であるとよく言われます。
西洋絵画の場合、絵画の背景にある文化や精神的な背景、ストーリーがわからなければ、絵画を鑑賞してもなかなか良さを味わうことができないことがあります。
それは、異なる文化を持つ日本人にはなかなか難しいことです。
シャガールの絵画は、そのような西洋とは異なる文化を持つ日本人にとって、西洋絵画の扉を開けてくれるものです。
シャガールの魅力の一つは、誰が見てもわかる色彩の豊かさではないでしょうか。
文化やストーリーがわからなくても、色彩の美しさは誰にでもわかることです。
もちろん、色彩の好みは人それぞれです。
好きなカラーが違えば、同じ絵画を見ても受ける印象は違うでしょう。
それでも、美しい色彩を持つシャガールの絵画は、日本人にとって受け入れやすい作品であることは確かです。
西洋絵画への入り口として、ぜひ見ていただきたい美しい絵画ばかりです。