愛の画家とその素顔

ロシア出身のフランスの画家であるマルク・シャガールは、愛の画家という異名を持つほど妻のベラを愛し、そのベラへの愛や結婚を題材にした作品を世に多く送り出しています。
それほどまでに一人の女性を愛し抜いたからこそ、数々の素晴らしい作品が生まれたといってもおかしくないのではないでしょうか。
彼女への愛や結婚という幸せを描いたからこそ、シャガールは人々の共感を得、その名を世界に知らしめることができたのだとも考えられます。
そんなシャガールですが、生涯をささげて愛し抜いたベラへの愛情とは裏腹に、非常に毒舌家として知られていました。
同じ時代に活躍する画家たちとは一線を引き、シニカルとも言える態度で接しています。
特にピカソに対しては敵対心ゆえか、それとも画家として何かが彼の癇に障ったのかわかりませんが、とりわけ辛辣な評価を下していることで有名です。
愛の画家の一面を知ることができる、貴重なエピソードと言えるのではないでしょうか。