シャガールは20世紀を代表する、有名な近代絵画の画家の一人です。
ロシア出身のフランスの画家で、妻のベラを心の底から愛したことから、愛の画家と呼ばれています。
そんな愛の画家が描いた作品は、妻・ベラへの愛や結婚をテーマにしたものが多く、彼の愛が実に一途なものであったことを十分感じさせる作品になっています。
そんな愛情あふれた人物に思えるシャガールですが、実は毒舌家としても知られていて、某有名画家に対しては特に辛辣とも言える批評をしています。
自分の作品にとりわけ自信をもっていたからこそ、理解できない作風に対しては、シニカルで批判的な態度を隠せなかったのかもしれません。
愛する妻・ベラを亡くしたときは、悲しみのあまりしばらく絵筆をとる事ができなかったとされるシャガールですが、60歳の時に再婚し、その後はリトグラフ制作を手掛けるなど、新しいものへの探求心も生まれたことは、近代絵画にとって素晴らしい財産となったと考えられます。