シャガールは「愛の画家」

マルク・シャガール(1887-1985)は、ロシア生まれの画家です。
遠近法や重力から自由になった作風です。
青を基調とする美しい色彩で、幻想的な絵を描きます。
代表作の「青いサーカス」(1950年)も、青がとても美しく、不思議な画面構成で見る者を釘づけにします。
フランス・パリのポンピドゥー・センターが所蔵しています。
シャガールの絵は、いまも多くの人々の心を惹きつけています。
その根底に、妻ベラへの愛情がありました。
妻ベラへの愛をテーマとした作品を多く発表しており、そのことから別名「愛の画家」と呼ばれています。
サーカス、男性、女性、馬など、様々なモチーフを描いています。
また、ステンドグラスの代表作もあります。
ニューヨークにある国連本部に、深みのある青いステンドグラスが、美しく静かにたたずんでいます。
落ち着いた青い色彩が印象的なステンドグラスで、マーク・シャガールと国連スタッフにより寄贈されました。
「平和の窓」と題しています。
戦争に翻弄されながらも、パリを第二の故郷として、晩年まで創作活動をしました。
享年97歳でした。