色彩の魔術師「シャガール」

2010年の秋だったと思います。
韓国のソウルへ行ったとき、ソウル市立美術館でシャガールの展示会が行われていました。
そのときの展示テーマが「色彩の魔術師シャガール」だったのですが、その展示会以降、冬になるとシャガールの絵を思い出します。
個人的に、シャガールの色彩は夢幻的で冬を連想しやすいのではないかと思います。
シャガールの絵を見ているだけで心が落ち着くし、幻想的な色彩に癒されます。
色彩の魔術師というのが本当にぴったりです。
また、シャガールの絵には恋人を描いた作品が多く出てきます。
対象は、彼の恋人であり妻であるベラで、手をつないでいたり、抱きしめていたり、キスをしていたり、愛情で溢れた作品が多くあります。
恋人と一緒に作品を鑑賞するのにもぴったりです。
シャガールは、1988年にロシアで生まれ育ち、その後フランスのパリへと移ります。
ユダヤ人だったため、ナチスからの迫害を避けるためにアメリカへと亡命し、その後はフランスで創作活動を続けました。
ピカソと同じ年代に生きた作家で、実際に親交もあったそうです。
やはり芸術家同士、引かれるものがあったのでしょう。
日本でも昨年の秋に京都でシャガール展が開催されていたようなので、多くの方がシャガールの絵に感動を受けられたのではないでしょうか。
素晴らしい芸術というのは、歳月が過ぎても変わらない大きな感動がありますよね。
素晴らしい芸術にたくさん接して、豊かな感性を養っていきたいものです。