シャガールほど、女性に好まれる画家もいないかもしれません。
たとえ、淡い色調とロマンチックな男女の姿に幻想的なロマンを感じるのは女性だけではないかもしれません。
結婚して、新築の家に何が飾りたいかと聞かれた女性は、シャガールの男と女が抱き合って空に舞っている絵画を指名しました。
シャガールは、それほど手のでないものでもありません。
贈り物にも調度喜ばれる作品だと思います。
まるで永遠の幸せを予言するように部屋を幸せ色に染めてしまいます。
だからこそ、たくさんの人に愛されるのでしょう。
いつか自分もと思いながら、日々の暮らしを営んでいる人たちも多いのです。
それは、ピカソやゴッホにはない、あこがれの絵画だと思います。
夢とあこがれを与えてくれるからかもしれません。
いつまでも、このふたりのように幸せでいたい、恋人たちの長年の夢そのものということかもしれません。
高原の美術館で出会ったことがありますが、おもわず立ち尽くしてしまいました。