シャガールを本当に理解するためには、その精神的バッグボーンであるキリスト教を知る必要があるという方がいます。
名著を読む時に、作者の精神的な背景や過ぎ越し方を知ることができれば、より深くその作品を知ることできます。
それができてこそ、初めて眼光紙背に徹することができるのです。
絵画を鑑賞する時も、宗教的な背景を理解することができればより深く鑑賞することができるでしょう。
ですが、それを知らなければ楽しめないかといえばそうではありません。
絵画の楽しみ方は人それぞれです。
シャガールの絵画は色彩が素晴らしく、その色使いが好きだという方はたくさんいます。
宗教的な背景を知らなくても絵画を愛することはできます。
この色使いが好きだ、この描き方が好きだ、絵画を愛するにはそれだけで十分です。
難しく考えるよりも、その絵画を鑑賞した時に、どこが素晴らしいと思うのか素直に感じてみてください。
そして、何かわからないけれどこの絵画が好きだと思ったなら、その方はもう立派なシャガールのファンです。