シャガールの絵で愛を感じよう

20世紀の巨匠と呼ばれる画家のマルク・シャガールはロシア生まれのユダヤ人で、第二次世界大戦時にはナチスによる迫害を受け、アメリカに亡命するなど数奇な運命を辿りますが、最終的には芸術の都フランスのパリに永住し、多くの作品を残しています。
ロシア時代には表現主義的な傾向の強い作品を描いていましたが、パリでの活動を通じてキュビズムなど前衛芸術運動のエッセンスを吸収し、幻想的で色彩も豊かな独自の画風を確立していきます。
絵画だけでなく壁画やステンドグラス、舞台装飾など多彩な制作活動をしていますが、作品を複写したリトグラフ作品は各地の博物館に飾られるのはもちろん、個人でも購入できるタイプがあります。
恋人や結婚をテーマにした作品も多いため、愛の画家とも呼ばれるシャガールは陰と陽、光と陰、悲しみと喜びなど哀愁漂う幻想の世界を描きだします。
色鮮やかな色彩と浮遊感ある絵画構成、絵画全体から漂う豊かな感情などシャガールの描く幻想絵画から愛を感じ心を揺さぶられましょう。